2013年6月21日金曜日

ハイレゾブルーレイに立ちはだかる壁 その3

24bit192khzのLPCMでBGMを収録しようと決めたのは良いのですが、弊社のストックBGMにも、販売されているBGMにも、もちろん24bit192khzのLPCM音源などはありません。音楽制作も私たちの仕事の一つですので、それなら作ってしまおうということになりました。(結構思いつきで決めてます)これがまたとても大きな壁でした。
「世の中に無い=無いのには理由がある」というわけです。ご存知のように今や音楽制作にはパソコンやデジタル機器は欠かせません。もちろんハードウエアだけでなく、ソフトウエアも必要です。これら音楽制作に欠かせないハードウエア、ソフトウエア、プラグインソフトも、まだ24bit192khzのLPCMに対応している物が少ないのです。
 例をあげれば、これまで弊社が様々なCD制作やゲーム音楽制作に使って来たYAMAHA デジタルミキサーO3D、とても優れており気に入っていましたが、このミキサーは内部処理サンプリングレートが24bit48khzです。CDは16bitサンプリングレート44.1khzですので充分なスペックです。
ただ今回のように収録からマスターまでを24bit192khzのLPCMを目指すには、このミキシングコンソールを通したら意味がありません。愛着はありましたが、置いておくスペースも無いので、まずはミキシングコンソールを買い替えるところから始まりました。もちろんこれだけではありません。PCと楽器やマイクを繋ぐオーディオインターフェースに始まり、DAWソフトウエア、突き詰めれば電源や各種ケーブル類まで、ハイレゾ音源録音では余計にこのあたりの微妙な周辺機器が音に影響することがわかりました。既に制作を決め踏み出してしまった後ですが、正直少し後悔しました。こんなに投資をしてしまって回収できるだろうか・・・?
でも、もう後戻りはできません。誰もやっていない事を形にし、それが皆さんに支持されれば、クリエイターとしてこんなにもうれしい事はありません。ぜひ一人でも多くの方にこの作品を見て、聞いてほしいと思います。

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