2013年6月17日月曜日

ハイレゾブルーレイに立ちはだかる壁 その1

次に気になったことは、ネットオーディオがやっと話題になって来たとはいえ、ブルーレイプレーヤーが24bit192khzのLPCMに対応しているのかということでした。あれこれ調べると、どうもPacasonicのフラッグシップ機DMR-BZT9300という機種と、アメリカ製ながら日本に代理店があるOPPOというメーカーのBDP-105JPという機種は再生した24bit192khzのLPCMをアンプにデジタル信号で出力可能ということがわかりました。
しかしどちらの機種も都内量販店にも再生できる環境での展示がありません。私は両社のサポート宛にこちらの素性を名乗り、こういったコンテンツを作っているので、ハイレゾブルーレイ機器普及の為にも再生テストに協力してもらえないかのメール(サポートフォームからですが)を送りました。
大手家電メーカーのP社からは製造は子会社なのでそちらに問い合わせてくれとの返信メールがありました。しかしそちらの会社のサイトのサポートページからたどると、元の私が書き込んだサポートサイトでした。(たらい回し・・・涙)
これはダメだとあきらめ、小回りが利く事を祈ってOP社サポートページから依頼の書き込みましたが、こちらは無しのつぶてでした。
弊社が有名メーカーでないのが原因なのか、私の文章力が足りないのか?
 他を当てにするのはやめ、過去の機種も含めブルーレイプレイヤーをあれこれ調べた所、以外にも古い機種でも対応している機種がありました。灯台下暗しで6年ほど前に買った自宅のP社ブルーレイレコーダーでLPCM24bit192khzブルーレイが再生できたのです。取り扱い説明書を読むと再生できるスペックが24bit192khzとなっておりました。ただデジタルアウトがついて無い機種なので、あくまでブルーレイレコーダ内のDAコンバータにより、アナログに変換された音の再生とはなりますが、とにかく音は出ました。
あれこれ調べるとプレイヤーには
1)24bit192khzでも自動的にダウンコンバートしてデジタルで再生出力可能。
2)24bit192khzは再生できない。
3)プレイヤー内のDAコンバータでアナログ化して再生可能。
4)24bit192khzでデジタルのまま再生出力可能。

などの機種があることがわかりました。メーカーによってはこのあたりのスペックが全くカタログや取り説に書いてないものもあります。
まだ4)の機種は少ないですが、P社の2万円前後の廉価版新商品2機種も対応しているようですので、これから私の作っているような作品が一般的になれば、他プレーヤーメーカーもハイレゾ音源再生に対応してくるのではと思われます。

自社製品をテストする為に、4)対応のリファレンス機を1台は購入しなければと思い、いろいろな機種を調べました。P社のフラッグシップ機はたぶん最高なのでしょうが、実売価格が24万円以上します。
後に詳しく書きますが、録音機材などにお金を使い果たした後なので、悩んでいたところ、ブルーレイ再生テストに使っていたゲーム機PS3(初期型)がなんと24bit192khzのデジタルアウトが出来る事が判明しました。PS3(初期型)はSONYが社運をかけて?開発しただけあってSACDも再生できるなど、オーディオ回りのスペックもかなり優れています。
ただなぜか付属している光出力端子からは176.4khzどまり(44.1khzの4倍アップコン用だからか?)です。しかしHDMI端子からは24bit192khzのデジタルアウトが確認できました。このPS3を制作用のリファレンス機として進める事を決めました。

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